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国民不在の栄誉賞授与式

東京ドームで行われた、長嶋、松井両氏の国民栄誉賞の授与式に、違和感や嫌悪感を抱いた人々は、果たしてどのくらいいたのだろうか?
人気スポーツ選手を出しに使い、商業主義とあいまった政治ショーを、徳光キャスターの嗚咽でもって、こどもの日に全国のお茶の間に届けられていたかと思うと、もはやめまいすら覚える醜悪なイベントでしかなかったというのが正直なところだ。
松井の極めて冷静で実直なスピーチと、翌日のスポーツ紙やワイドショーのはしゃぎっぷりのギャップが、ある意味、このイベントの違和感を物語っていたように思う。

何より、未だ権力欲の衰えないナベツネが裏で糸を引いていたことは、火を見るよりも明らかな訳で、人気選手に取り入って新たに儲けたい商売人の目論見と、政権の支持率を強固にしたい政治家の浅ましい思惑に、世間がまんまと乗せられた恰好だと言える。
読売グループと時の総理大臣による権力の私物化とも言える醜悪なイベントに、諸手を挙げて感嘆できるというのであれば、もはやそれは、この国がポピュリズムに犯されていることを示しているに他ならない。

果たして、スポーツの政治利用と私企業と総理大臣の蜜月を、こうも簡単に許してしまっていいのだろうか?
安倍総理が公平な立場である審判を務めたにも関わらず、読売ジャイアンツのユニフォームを着こんで嬉々とジャッジしている様など、まさに、今の日本の政治そのものを象徴しているようで、もはや滑稽なものにしか写らなかった。

しかし、現実は笑って済まされるレベルの話ではない。
中国や朝鮮半島の脅威を煽り、日本国憲法を押し付けられたと言い放つなど、今回の授与イベントしかり、安倍総理の政治手法には、常に情緒的であったり扇動的な言動や行為が付きまとっているように思う。
我々は、そういった政治手法に惑わされず、その目的や意図を勘案しながら、安倍政権を見極めていく必要があるのだ。

ところで、件の松井は、授与式後、日本に留まらず、すぐニューヨークにとんぼ帰りしたのだとか。
是非、松井には、読売と決別してメジャーに挑戦した当時の気持ちを思い出して、誰に気兼ねする事無く、自身が思う道を進んでいって欲しいと願う。

※追記
松井氏は、5月9日まで日本に滞在し、アメリカに戻ったとのことでした。

そんな訳で、テレビから流れる徳光キャスターの聞くに堪えない嗚咽が、もはや愚衆政治への始まりの合図にしか聞こえず、思わずテレビのチャンネルを変えるしかないのだった(笑)
というか、カープがあまりにも可哀相過ぎだろ...
 
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