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ブレーキを失った日本

「慰安婦は人権侵害」 稲田行革相、橋下氏を批判
稲田朋美行政改革担当相は14日の記者会見で、日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長が旧日本軍の従軍慰安婦を容認する発言をしたことに関し「慰安婦制度は女性の人権に対する大変な侵害だ」と批判した。
 橋下氏が米軍幹部に対し、海兵隊員に風俗業者を活用させるよう求めたことについても「意味が分からない」と強い不快感を示した。
2013年5月14日 中国新聞

案外、安倍政権は早い段階で内部崩壊するかもしれない。
高い政権支持率とアベノミクスの好況を受けて、調子に乗って極右発言を連発した途端に、ブーメランとなって火の粉が降りかかってきた格好だ。
まさに、極右が極右を否定する、へんてこりんな現象が起きはじめている(笑)
んな訳で、安倍総理が振り撒いた極右思想の種は、当面燻り続けることになり、アメリカ様を怒らせたように、思わぬ火事を引き起こすのかもしれない。

自民党政権になって以降、明らかなのは、安倍総理は自分に関心のある人々に対しては、やたら威勢のいいことを言うけれども、関心の無い人間や敵対する人々に対しては、近づいて物を言おうとはしない。
取り巻き連中をイエスマンで固め、自分が気に入らない勢力とは、一切の関わりを持たない、まさに裸の王様状態だ。
要は、典型的なお坊ちゃま体質なのである(笑)

本来、政治家とは、自分の意見を押し通すのではなく、反対意見の相手から妥協を引き出すことが出来るのが優れた政治家なのだと思う。
立場が違えば、利害が一致しないのはそら当然な訳で、そこを調整するのが、政治家として求められる役割のはずなんだけどね。
そう考えると、安倍総理の政治姿勢には、総理大臣はおろか、政治家としての資質が全く備わっていないと言える。
それらを補う為に、それなりの政策ブレーンをつけたまでは良かったが、結局のところ、総理の発言と政権が行うとする政策には多くの矛盾や乖離が生じることとなり、いずれ時間が経つにつれ、様々な綻びが出てくるのではないかと思っている。
そんな訳で、このまま行くと、前回同様に政権運営に行き詰まって、またもや職場放棄なんてことも?(笑)

そういった意味でも、野党からすれば、絶好の機会が訪れようとしている訳なんだけど、いかんせんろくでもない野党しかいないから、大きな変化が期待できないのが、なんとも情け無いとことろ。
安陪総理周辺が極右発言を自重しだしたのも、野党や国民世論の反発を受けたからではなく、ただ単に、アメリカ様のご機嫌を損ねたからに過ぎない。
あれほど、アメリカから押し付けられた憲法は認められないと啖呵を切って、憲法改正を猛烈に訴えていた安陪総理の威勢は一体どこへやら?(笑)
結局、安陪総理の極右的信念なんてものは、所詮、その程度ものでしかなかったということなのだ。
ただ、一方で、日本国内においては、極右化に対する自浄作用が働かなくなってきたことの表れでもあり、それこそ、橋下大阪市長のように、より右側に暴走する輩も出てくるほどに極右思想が日本社会に蔓延ってきているとも言える。
彼もまた、大阪市民の信任を得た人物な訳で、このような人間を総理や首長に選んでしまうほどに、もはや日本の民度の劣化とガラパゴス化に歯止めがかからなくなってきているのが現状なのだ。

安陪政権の極右姿勢がトーンダウンに転じたことは、一見好ましいようにも思えるけど、あくまで、外圧に屈しての軌道修正ゆえに、手放しでこれを歓迎するのは早計だ。
むしろ、それ以上に、日本社会が右傾化に対する自浄作用を失ってきていることを、深刻に受け止めなければならないと思う。
かつて、右に傾いた船は沈むのみと書いたことがあるけど、思っている以上に、その危険水域に差し掛かっているのかもしれない。
極右政治家が極右政治家をたしなめる、なんとも低俗な政治ニュースを見ていて、なんだか、そんな不安が強まってきた今日この頃だ。

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